北本市に店舗を構えるトリミングスタジオMOMOは、可愛いペットと飼い主の思い出づくりをお手伝いする、ワンちゃんとネコちゃんのためのトリミングサロン&写真スタジオ併設のお店です。道路に面している店舗は明るい雰囲気で入りやすく、トリミングルームもガラス張り。東京からもお客さんが訪れ、テレビ撮影などでもたびたび登場している、人気のトリミングスタジオですが、その人気の秘密とこだわりをお聞きしました。
「僕は元々写真屋で、妻は理容師の資格を持っていたので、ペットのトリミングと写真を一緒に撮れるお店を創りたいと思い、2019年にお店をオープンしました。」トリミングスタジオMOMOのストーリーを話して下さるのは、店長の桃園勲(ももぞのいさお)さん。
トリミングスタジオMOMOでは、ひと月に200頭以上のカットを行い、8割以上がリピーター。店内には、入ってすぐに写真スタジオが併設されており、明るい雰囲気の中でペットの子たちのドレスなどを選ぶことができます。初めて来店された方には、プロカメラマンの桃園さんが撮影編集する動画プレゼントのサービスが大変人気だそうです。
「動画は飼い主さんに喜んでほしくて始めたのですが、実は別の目的もあるんです。それはトリミングの様子を動画で撮影することで、私たちのサービスを飼い主さんに全部見てもらうこと。お客様により安心して預けて頂くためのメッセージなんです」
自信があるから全部見せる
トリミングスタジオを始める際に、20店舗以上のお店を視察し、飼い主さんとペットの子たちにどうやって満足してもらえるか、検討を重ねたという桃園さん。トリミングスタジオを営む中で、最も大事にしているポイントがあると言います。
「大切にしているのは、飼い主さんはもちろん、ペットの子たちとの信頼関係です。他のお店をみると、カットをどこでやっているの?というお店も多い。うちは、飼い主さんに安心して頂けるように、全面ガラス張りで全て見ることができます。トリマーの3名も全員JKCの資格を取得しており、技術にも自信があります」
資格と技術に裏付けられたきめ細かなサービスは、ペットのお子さんの体調管理にも現われています。
「グルーミングの基本ですが、ペットとのコミュニケーションはとても大切で、カルテでの体調管理をしっかりとやっていきます。そこで結構多いのが、病気の早期発見なんです。大腸の病気や先月無かった“しこり”が今回あって、病院で見たら“がん”だったなど、お医者様から褒められることも多いんですよ。そういった内容を飼い主さんに、一つ一つ丁寧に説明していきます」
※JKCについてはこちら ジャパンケネルクラブWEBサイト
それぞれの個性と向き合う
「ワンちゃんとコミュニケーションをとりたいから、話しかけながらやっています。それぞれ個性があるので、その子に向き合ってグルーミングしていきます」トリミングスタジオMOMOの岩野春香さんは、若いながらもチーフトリマーを任せられています。
カットだけでなく、MOMOではペットの子たちとしっかり向き合っていくことが特徴だと、店長の桃園さんは言います。
「JKCの資格を取る際に、カットだけでなくグルーミングの勉強をしっかりやっていきます。つまり、飼育管理やしつけなど、ペットの子たちとの接し方をスタッフが学んでいるんですね。他のお店で暴れて大変だった子も“うちの子、こんなにお利口ちゃんだったの”と、飼い主さんが驚くこともあります。動画を撮っているから、見て驚かれるんです。他のサロンだと暴れちゃう子も、うちだとおとなしい子が多いですよ」
「チーフの岩野さんは、お客さんにすごく好かれるんです。それはペットの子だけでなく、飼い主さんとのコミュニティケーションも大事にしているからだと思います。おしゃべりが盛り上がりすぎちゃうこともありますが、お店が飼い主さんとのサロンの様な場になってくれたら嬉しいですね。トリミングには大体2時間から3時間かかりますので、うちで少しおしゃべりして、近くのスーパーで買い物をして、カフェでお茶を飲んで。ペットのお子さんを安心して預けて、その時間も飼い主さんに満足して頂く。そういうお店や地域を目指していきたいです。」(取材:暮らしの編集室)