埼玉県北本市の二ツ家地域。住宅街と店舗が広がるまちの一角に、こんもりとした雑木林があります。雑木林の隣には畑が広がっており、そこには可愛らしい無人直売所が佇んでいます。直売所を運営するのは五味農園の五味秀明さん。農園ではキウイフルーツや原木椎茸等、様々な果実や野菜を栽培しています。

旬の味わい

梅雨が始まる6月中旬に収穫を迎えるのは、五味農園で育てた『生にんにく』です。ご自宅の作業場に伺うと、掘りたてのにんにくが所狭しと並べられています。白い肌で大粒のプリッとした姿は、見た目からも新鮮さを感じさせます。

美味しさは土づくりから

五味農園で種となる“にんにく”の粒を畑に植えるのは10月頃。翌年5月ごろの収穫まで、約8カ月をかけて成長していきます。「露地野菜の多くは、種を植えてから収穫まで約3か月ほどです。にんにくは、約8カ月間も土の中にいますので、その間に土の状態や栄養をベストな状態に保つのが、こだわりであり難しい点です。肥料も数種類を混ぜ合わせて使っています」と秀明さん。畑と土の上手な管理が、美味しいにんにくを栽培するこだわりだと教えてくれました。

農園でにんにくを育て始めたのは数年前のこと。安心安全で美味しいにんにくを、手軽に食べたいからという理由で栽培を始めました。ご近所の方に差し上げると『香りが全然違いました』と、驚きの声を頂くことも多いそうです。「採れたての生にんにくはみずみずしいので、味と香りが一味違いますよ」と秀明さん。

素材そのものを

自身でもおつまみ用に簡単な料理をするという秀明さん。おすすめの食べ方を教えてくれました。「薄皮を剥いたにんにくを、そのままオリーブオイルでさっと炒めます。お皿に盛って塩をパラパラッと。これだけで十分おつまみになります。小さいのも美味しく食べられますよ」ホイル焼きやオリーブオイル炒めなど、簡単にさっと料理できるのも“にんにく”の魅力です。

五味農園の『生にんにく』は、主に北本市の農産物直売所『桜国屋』で販売されています。6月いっぱいを目安に売り切れ次第終了となります。この時期限定の採れたて生にんにくを、ぜひお楽しみください。

地場物産館 桜国屋

北本市深井 7-265-4/定休水曜・年末年始/10:00~17:00/048-544-5321

五味農園では、6月末から昨年大好評だったブルーベリー狩りもオープンします。後編では、ワイルドな五味農園ブルーベリー狩りの魅力をご紹介します。

五味農園の『ブルーベリー狩り』始まります。