シルバー、くすんだ水色、透明、白などなど、上品にキラキラと光るアクセサリーが目を引きます。このアクセサリーの制作者は、horieee(ホリー)さん。ガラスビーズや天然石ビーズを用いた装身具を制作する、北本市出身の作家です。


華美すぎず、上品な存在感を放つ装身具は、どんなお洋服にもぴったり。小ぶりでも、さりげなくきらめくアクセサリーは、いつものファッションにスパイスを加えてくれます。


horieeeさんがアクセサリーの制作を始めたのは、15年ほど前。当時は会社員として働く傍ら、趣味として友人たちと手芸部をしていたそうです。


自分が好きなものだから
作家活動を始める前はデザイン関係のお仕事をされていたというhorieeeさん。もともと手しごとが好きだったといいます。会社勤めをされていたころは、仕事とは別に熱中できることとしてモノづくりを続けていたそう。
作家としてのお仕事を始めるきっかけになったのは、ものづくり仲間と一緒にクラフトマーケットに出店したことでした。そこからライフスタイルの変化にあわせて、制作活動を主軸にシフトチェンジしてきました。
アクセサリーをつくりはじめたきっかけについて伺うと、自分が身に着けることが好きだったから、とのお返事が。「装身具をつくる理由も、色味もテイストも、結局自分が好きなものしか作れないかも」と微笑みます。

「ビーズとのいい出会いがあったんです」
活動を続けるうちに、作品の素材や要素も変化してきたといいます。現在は細かなビーズを丁寧に縫い付けた作品が多いhorieeeさんですが、作家を始めた頃は、刺繍をメインとした作品が多かったそう。
ビーズをふんだんに使った装身具づくりをはじめたのは、ヴィンテージビーズとの出会いでした。

ヴィンテージビーズとは、その名の通り過去100年のうちに生産された、レトロなビーズのこと。なかでもhorieeeさんは、1950年代にヨーロッパ各地で生産されたビーズを主に扱っています。ガラス、樹脂、金属など素材はさまざまですが、長い時間をかけて誰かの手から手へ受け継がれたビーズは、一点一点表情が異なり、独特の風合いを持っています。そんなヴィンテージビーズの魅力にはまり、ビーズメインの装身具づくりへと傾いていきました。
現在は仕入れや価格の兼ね合いから、ヴィンテージビーズ以外の素材も多く取り入れ、より素材の幅が広がっています。

生活とひとつづきの作品たち
円形、四角形にクロスのモチーフ、長方形など、シンプルな形が特徴的なhorieeeさんのアクセサリー。これらのモチーフは、日頃目にしているものからインスパイアされることが多いそう。「例えば窓枠の形とか、空の色とか、旅の先々でみたものだったり、日頃目にするものが多いですね」と語ります。
horieeeさんのアクセサリーは、一針ひとはり手作業で縫い付けたもの。集中力と時間がかかる作業です。とくに新しいデザインを考える時は、ぐっと集中する時間が必要だといいます。しかし、そんなときでも生活は回ります。子どもに「ご飯つくって」と言われれば、一旦作業は中断です。「それも含めて私の人生ですから。暮らしをどう取り入れていくかが工夫のしがいがあるところ。今の状態が自然と作品に反映されていきますね」
普段見ているものも、生活も、すべて制作に繋がっていく。horieeeさんの生活が織り込まれたアクセサリーだからこそ、生活にさりげないきらめきをもたらしてくれるのかもしれません。

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ウェブサイト:https://horieee.com






