埼玉県北本市の西側。北本市立西中学校の周辺には広々とした畑が広がっており、その一角に新井農園のじゃがいも畑はあります。育てているのは新井農園18代目の新井啓佑さん。露地野菜を中心に、年間約50種類の野菜を栽培しています。梅雨入りの少し前、6月上旬に収穫を迎える新じゃがいもの取材に伺いました。

それぞれ個性がある5種類のじゃがいも

新井農園で栽培しているじゃがいもは5種類あり、地元スーパーを中心に出荷しています。見た目だけでは中々違いの分からないじゃがいもですが、中身は千差万別です。ほくほく系かしっとり系か。実崩れの有無などで、おすすめの料理が違うのも、じゃがいもを選ぶ楽しみの一つです。ここでは農園で栽培しているじゃがいもの特徴をまとめました。

男爵

じゃがいもの代表的な品種です。肌はごつごつしており実は白色。食感はほくほくしており、じゃがバターなどがおすすめ。

十勝こがね

メークインに似て、煮崩れしにくい品種です。肉じゃがやカレーなど、じっくりと煮込んでもしっとり感が楽しめます。

こがね丸

でんぷん質が多くほくほくしっとり系で煮崩れしにくい品種です。油との相性が抜群で、フライやポテトチップにおすすめです。芽が出にくく保存性にも優れています。

インカのめざめ

糖度が高く果肉も綺麗な黄色のじゃがいもです。栗の様なほくほく食感で、食味と舌触りがとてもよく煮崩れしにくいので、肉じゃがなどにもおすすめです。小粒が多く長期保存には向かない品種です。

アンデスレッド

皮は赤色、果肉は黄色のじゃがいもです。ほくほく系で実が崩れやすいため、ポテトサラダやコロッケなどがおすすめです。

微生物の力で土づくり

啓佑さんにじゃがいも栽培のポイントを聞くと、土づくりに対するこだわりを教えてくれました。じゃがいもは土の柔らかさや土壌の栄養状態、水はけなどがダイレクトに関係する野菜です。より良い土の状態を保たなければ、粒の大きさや味・食感・香り、肌の質感に影響していきます。

土の状態を見極めながら、数種類の肥料をブレンドしてじゃがいも栽培を行う啓佑さん。中でも安心安全への取組みから力を入れるのが、微生物資材を活用した土づくりです。微生物資材とは、細菌や酵母菌などの菌の働きで土壌を改良する農業資材です。農園では微生物資材を活用し、土をより柔らかくし病気に強い土づくりを行っています。より良い土づくりは強い野菜を育て、農薬などの薬の使用も控えることができるのです。

新じゃがいもの季節

一般的なじゃがいもは収穫後に貯蔵して熟成させるのに対し、収穫したての『新じゃがいも』は、皮が薄くてみずみずしいのが特徴です。熟成芋よりも一段と華やかに感じる芋の香りも、新じゃがいもの魅力です。蒸かした芋の皮をパリッと割ったときの、食欲をそそる独特の香り。『見た目・味・食感・香り』そのすべてが違う新井農園『5種類の新じゃがいも』。収穫したばかりの新じゃがいもを頬張れるのは、この季節だけの楽しみです。

お買い求めはヤオコー北本店等市内スーパーにて(無くなり次第終了となります)