北本市二ツ家にある五味農園では、毎年6月末から7月にかけて、どなたでも楽しめる『ブルーベリー狩り』を開催しています。道から入るとすぐに、大きく育ったブルーベリーの木々があり、枝には青々とした実がたわわに実っています。
ブルーベリー園を案内して下さるのは五味農園の五味秀明さん。園では約60本のブルーベリーが栽培されています。種類も10種類程あり、見た目・食感・味・香りは種類ごとに様々です。ブルーベリーは元々、秀明さんのご両親が始めたそうですが、その頃の五味農園では、ブルーベリーは積極的に販売用として栽培をしていたわけではありませんでした。「せっかくやるなら」と、秀明さんはブルーベリー園の手入れを数年前から本格的に始めたそうです。
「どんどんつまみながらついて来てくださいね」こう言いながら、秀明さんは木々の間を進んでいきます。実際に食べてみると、種類によって味や食感が違うことに驚きます。皮がパリッとしている。酸味が強くジャムに向いている。柔らかく甘みも強い。粒がとにかく大きい。など様々です。
五味農園では、女性が摘み取りしやすい様に木の剪定を行っており、目の前には摘みきれないほどのブルーベリーが実っています。「木も大きくなっちゃって、上の方とか誰も採れないんだけど。たくさん実っているワクワク感がいいじゃないですか」と秀明さん。参加者の方は皆さん真剣に1時間から2時間かけて、心ゆくまで摘み取りを楽しんでいく方が多いそうです。
リピーターさんが何回も来るほど人気のブルーベリー狩りですが、その予約方法もユニークです。五味農園では、時期になると農園隣の無人直売所に、ブルーベリー狩りの申込書が設置されます。その申込書に希望の日時などを記入して料金箱に入れると、後日秀明さんから連絡がくる仕組みです。必ず事前予約制で、長袖長ズボン・飲料持参となっています。
6月下旬の摘み取りオープンに向け、農園では枝の剪定や下草狩りなどの整備が進められています。「ブルーベリーの収穫って一番蒸し暑い時期ですよね。体力的にきつい暑い時期に、お客さんが摘み取りに来てくれるので、農家としてはとても嬉しいんです」と秀明さん。
取材中はブルーベリーだけでなく、農園で採れたびわの実もたくさんご馳走になりました。「どんどん食べていってくださいね」その言葉の端々からは“せっかくの旬の味覚をみんなで味わいたい”秀明さんのそんな想いを感じました。五味農園の直売所に、ブルーベリー狩りの申込書が並ぶのはもうすぐです。
五味農園
北本市二ツ家1-115(有人)/南部公民館裏に無人直売所 営業時間・営業日は不定 ブルーべり狩りは7月上旬から8月上旬ごろまで