名産のさつまいもを育てる

北本市を代表する野菜と言えば「トマト」ですが、「さつまいも」も北本市で古くから栽培されてきました。さつまいも栽培の歴史は、江戸時代から続いており、特に荒川のある西部の高台で盛んでした。当時のことを知る方によると、北本で採れたさつまいもが、舟運で川越まで出荷されていたそうです。水はけがよく高台の畑を好むさつまいもは、北本西部の畑と相性がよく、昔はお芋の畑が一面に広がっていました。

北本の名産「さつまいも」を、現在でも栽培しているのが、北本市の西側地域で農業を営む「B.T.FARM」です。代表の加藤さんがB.T.FARMを設立したのは2018年のこと。サラリーマンから、地元である北本で農業法人を立ち上げ、北本のビニールハウスでアボカド栽培を筆頭に、トマトや露地野菜の栽培に取り組んでいます。適地適作をモットーに、安心安全な野菜作りにこだわる加藤さんが、就農時から注目していたのが「さつまいも」でした。

「私たちがお借りしてさつまいもを栽培している畑の多くは、昔からさつまいもをつくっていた畑でした。植えてからは、ほとんど手をかけていませんが、大きなお芋がゴロゴロ採れています。野菜は土や環境が合う場所で育ててあげると、味が美味しいだけでなく、消毒などを極力しなくて済みます。北本の土壌は火山培土で水はけがよく、さつまいもを育てるのに最適なんです」

焼き芋&野菜直売所をオープン

B.T.FARMの加藤さんが力を入れているのが、農園に併設された直売所での自社農園野菜の販売です。直売所は2022年にオープンしたばかりですが、夏はトマト・冬はさつまいもと、季節のお野菜が並びます。

「野菜は主に問屋さんやスーパーに出荷しているのですが、直接お客さんの顔をみたくて、今年から直売所をオープンしました。さつまいもは熟成すると甘みが増すので、アボカドのハウスで熟成してから焼き芋にしています。焼き芋を頬張るお客さんの笑顔が見えて嬉しいです。」

大人気のお芋ほり

加藤さんは、今年からお芋ほり体験もスタートされました。2022年10月のスタートから多くのお申し込みがあり、特にお子さん連れの方から人気があるそうです。朝採れ野菜のプレゼントも大変人気だそう。(お芋ほりの予約はこちらから。じゃらんWEBサイト)

「お芋が甘くなる熟成はまだまだこれからなのですが、今の時期はほくほくの焼き芋が味わえます。焼き芋の他にも、朝採れ野菜もありますので、ぜひ一度お越しください。」

北本の西部地域で古くからつくられてきた名産の「さつまいも」。北本の大地と空気も一緒に、ぜひご賞味あれ。(暮らしの編集室)

B.T.FARM 野菜直売所

//直売所の営業時間//
月、火、木、金、土
9:00〜16:00

//住所//
埼玉県北本市石戸9丁目167-1(GoogleMap)
駐車場 有り

B.T.FARM直売所はこちらのInstagramから

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