2021年から開催されている縄文イベント『台原縄文音楽祭2024』が今年も開催されます。北本市台原地区の畑を会場に午後からライブやパフォーマンスが行われるイベントですが、今年は午前中のプログラムとして、会場近くにある縄文遺跡『デーノタメ遺跡』を巡る案内ツアーが開催されます。
関東最大級の環状集落跡
デーノタメ遺跡は、大宮台地の江川流域の台地から低地にかけて立地する、縄文中期から後期の環状集落を含む大規模集落です。台地の居住域には多数の竪穴住居跡が広がり、中期の環状集落は直径210m、短径160mと大規模で、「関東最大級」の大きさを誇っています。
デーノタメ遺跡は縄文のタイムカプセル
デーノタメ遺跡の最大の特徴は、集落のすぐ近くに水場を備えていた為、通常では腐ってしまう植物の種実や昆虫の羽、漆塗土器などが、水漬けのまま、いわば真空パックのような状態で保存され、当時の姿のまま残っていることです。
デーノタメ遺跡が国指定史跡へ
当時の植物資源利用などの生活の実態を知ることができる他、縄文時代中期から後期にかけての環境の変化や、それに適応した人々の暮らしを理解する上で重要な遺跡であるとして、国の文化審議会から高く評価され、正式に国指定史跡に指定される手続きが進められています。
■参考資料
北本市WEBページ『デーノタメ遺跡』/広報きたもと『号外』
デーノタメ保全プロジェクト
遺跡の大部分が私有地である『デーノタメ遺跡』ですが、地主さんや北本市と調整を行いながら市民団体『デーノタメ縄文の杜』プロジェクトが、定期的に活動を行っています。
『デーノタメ縄文の杜』プロジェクトは、体験を通して楽しみながら縄文の杜づくりを目指す市民団体です。2023年の発足から、どんぐりパン作りやデーノタメ遺跡の草刈りなど、毎月その季節ごとのテーマを設定して、縄文にまつわる活動を楽しみながら行っています。イベントの開催情報や北本の縄文情報をLINEで配信しています。
縄文初心者も大丈夫!デーノタメ遺跡ツアー
台原縄文音楽祭のデーノタメ遺跡ツアーは、北本市文化財保護課の担当職員と一緒に、特別に遺跡内を巡ることができる特別なツアーです。更にツアーゲストには、縄文メディアにも多数出演し、縄文関連の本も出版されているスソアキコさん(イラストレーター/帽子作家)をお招きして、ツアーだけでなくトークイベントも行われる予定です。もちろんお子さんや縄文文化に詳しくない方もご参加頂けるツアーとなっています。
台原縄文音楽祭2024
日時 2024年10月13日(日)
第1部 デーノタメ遺跡ツアー&縄文トーク 9時30分から12時
参加費:500円 事前申込制(定員30名) 集合解散:北本団地中庭(北本市栄7 1-26-102)
第2部 台原縄文音楽祭 13時から19時ごろまで
駐車場(1部・2部共通)
■イベントの詳細についてはこちらのイベントページをご覧ください。
ここでしか体験できない特別なデーノタメツアー。この機会にぜひ足をお運びください。