市民ライター 山北陽子

北本の “オアシス” に潜入取材。メニューも接客もピカイチ!

突如現れた四角い建物「&greenCAFE」のこだわりとは!?


四角い建物の正体は・・・?

北本市の農産物直売所「桜国屋」と地場産の蕎麦が食べられるお店「さんた亭」の間に建つ、おしゃれな建物。みなさん入られたことありますか?

桜国屋へ買い物に行く度に「何かできたよね。」と気づいてはいるけれども、まだ足を踏み入れたことのない人もいらっしゃるのではないでしょうか?

この四角い建物、実は「&greenCAFE」という観光案内所を兼ねた、北本産・旬の野菜や果物を使った自家製ジュースやスイーツが味わえるお店なのです。地域の名産品を集めたセレクトショップも併設されているので、見て、触れて、食べて、一休みも出来る、ちょっとした北本のオアシス的な場所となっております。

今回、嬉しいことにお店の責任者、田島佳苗さんにオンラインでお話を伺うことができました。初対面の田島さんは、画面越しからも伝わってくる優しい雰囲気に包まれた、素敵な女性です!しかも思っていたよりずっとお若い!!!

そんな田島さんにお店へのこだわりや思いをお聞きしました。

こだわりのメニュー展開・・・

「北本市やその周辺地域の、安心安全で美味しいものを提供していく」というコンセプトがハッキリしたお店の、立ち上げ時から担当されている田島さん。お店へのこだわりを伺うと、真っ先に「メニュー」だと教えてくれました。

「カフェで提供するメニューは、市内の人気イタリアンレストラン・ビスティの蓮見シェフに監修してもらい、地場のものを使ってカフェ形式で出せるもの、そしてそのメニューをどう表現していくかを考えながら展開していきました。」そう教えてくれた田島さん。

確かにメニュー表をみると、オーガニックのコーヒー豆を1杯ずつ抽出するコーヒーや、自家製シロップを使った飲み物、フレッシュジュースやキッシュ、スイーツなど、軽井沢や表参道のカフェのメニューにもありそうなラインナップです。

そして北本を代表するグルメ「北本トマトカレー」も、もちろんありました!(トマトカレーはランチタイム11:00~14:00のみの提供とのことです。)どれもこれも美味しそう。夏季限定のかき氷はとても人気なのだそうです。かき氷はまだ食べたことがないので、今年の夏は絶対に食べてみようと心に誓った私なのでした。

コロナ禍でのオープン・・・

そんなこだわりいっぱいのメニューをそろえた&greenCAFEですが、オープンしたのは2020年6月。コロナ禍で最低限の外出を強いられていた時期と重なります。オープンして話題性があるとはいえ、苦しい状況の中で、常に前向きに「関わる人たちを大切にしてきた」と田島さんは話します。

「コロナの影響もあり、やはりお客さんは少ないです。そんな中で約10名いるスタッフ達と一緒にどうやっていこうかと考えながら、やっていっています。同じ敷地内にある桜国屋さん、さんた亭さんともずっと密に連携をとりながらやってきたおかげで、3店舗の良い関係も築けていると思います。また、取り扱う食材などを提供してくださる農園や、商品のお店の皆さんとの関わりを大切にしていくことを常に心がけてやってきました。コロナ禍にも関わらず、お客様が来てくれるのが本当に嬉しいので、大きなモチベーションになっています」。

そして実際に行ってみました・・・

田島さんにインタビューをさせていただいてから数日後、両親を連れて実際にお店に行ってみました。両親は初めて行ったのですが、桜国屋さんの入り口から少し奥まっているので、ここがカフェだとは知りませんでした。

1階の入り口を入ると目の前に広がるのは物販スペース。そんなに広いスペースではないのですが、置いてある商品にはこだわりを感じます。レトルトやフレークタイプのトマトカレーはもちろんのこと、井上スパイスのマジカラスパイス、蜂蜜や内田農園のジャム等など、ふるさと納税でも人気の商品がずらりと並んでいます。市内でも買うのが難しい商品が、まとめてここで買えるのは嬉しい限りですね。

店の奥に、物販のレジを兼ねたカフェの注文カウンターがあります。両親は北本トマトカレー、私はキッシュとクラフトコーラ、そして北本産いちごのパウンドケーキ(クリームチーズ入り)を頼んでみました。キッシュを選ぶとき、ハーフとホ-ル、2種類の大きさがあり悩んでいたところ、すぐに実物の大きさを見せてくださり、ちょうどいい方を選ぶことが出来ました。

さりげない心遣いがあちこちに・・・ 

飲食スペースは1階にもあるのですが、この日は日曜日ということもあってお客様の出入りが多かったため、お会計を済ませた私達は2階へ行くことにしました。父は足が不自由なので、階段だけなら諦めるところですが、こちらには、なんとエレベーターがあるのです。1フロア上がるだけとはいえ、エレベーターがあるのは大変助かります。おかげで私達は静かな2階でのんびりとした時間を過ごすことが出来ました。

料理はスタッフさんが持ってきてくださったのですが、この時も、ただ配膳するだけではなく「室温、暑くないですか?大丈夫ですか?」など、いろいろ聞いてくださいました。「大丈夫です。ありがとうございます。」と答えながら、そのお気遣いに感激でした。

田島さんに話を聞いていた時にも思いましたが、スタッフおひとりお一人の意識と努力が集結して素敵なお店になっているんだなぁと実感しました。お店の雰囲気は、どんなに内装や商品が良くても、中にいる人達で良くも悪くもなってしまうので、とても大切なことだと思います。

いいお店だなぁと、気分よく食べようとした時に、またこだわりを発見しました。こういう感じのお店だと、カトラリーなどは使い捨ての、白いプラスチック製のものが多いのですが、さすが「&greenCAFE」可愛い木製のスプーンやフォークがついてきました。

使い捨てなのは変わらないけれども、環境に配慮した地球にやさしい素材、しかもコロナ対策として個包装のタイプを採用されています。こういったところにもこだわりをヒシヒシと感じます。紙皿やおしぼりの色も統一感があり、いいものを食べている感が更に増しました。そして、お料理はどれも本当に美味しかったです。

これからの&greenCAFE・・・

田島さんへのインタビューの最後に、これから&greenCAFEでやってみたいことを聞いたところ、笑顔でたくさんの展望を語ってくれました。キッチンカーを呼んで店舗前の広々としたスペースでイベントをしたり、店舗2階のスペースを利用して食に関するワークショップを開催したい、もっと市内の人達と繋がっていきたいetc・・・

このコロナ禍で出来ないことも多くなってしまったけれども、こうしてたくさんのアイデアを考えて実現に向かって頑張っている田島さんは、とてもキラキラと輝いて見えました。

そうそう、これから迎える桜の季節に合わせて、桜のパウンドケーキ等、桜を使ったスイーツも考えているとのこと。これも楽しみですね!

今度の休日は、北本の旬を味わいに、&greenCAFEに行ってみませんか?

&greenCAFEのInstagramはこちらから

&green CAFE(@andgreen_cafe) • Instagram

北本市観光協会のHPはこちらから

北本市観光協会 – 埼玉県北本市観光協会のウェブサイトです。北本市の観光情報を発信します。 (machikan.com)