北本市では『&green—豊かな緑に囲まれた、ゆったりとした街の中で、あなたらしい暮らしを。—』をコンセプトに、2019年より北本の暮らしや地域の魅力を、皆さんと一緒に考え・シェアするプロジェクトに取組んでいます。マーケットを通して私たちの暮らしを考える連続講座『マーケットの学校』。季節を彩る農や自然を体験する連続企画『暮らしの学校』。他にも様々なプロジェクトを通して、まちや地域の魅力・北本らしい暮らしについて考えてきました。『みどりと広報部』もそんなプロジェクトのひとつです。
『みどりと広報部』とは?
『みどりと広報部』とは、昨年度から北本市シティプロモーション事業としてはじまった、北本の魅力を届けるPRチームを指します。北本の好きな場所、魅力的な食べ物、地域で活動する人などを取材し、北本市シティプロモーション公式Instagramで発信しています。
メンバーは、公募で集まった北本市とその近隣の人々。北本にいる人が、同じく北本にいる人に向けて、「北本ってこんないいところがあるよ!」を発信し、北本の愛で方をシェアしています。リサーチやまち歩き・発信を通して、メンバー一人ひとりがまちとつながる活動が『みどりと広報部』です。
以下は2024年11月10日に行ったフィールドワークのレポートです。
この日は北本団地周辺のフィールドワークを実施しました。
同じ北本市内と言えども、東口で生活している方にとっては、西口の奥地北本団地周辺まで足を延ばすことは、なかなかないのではないでしょうか。
午前10時、団地商店街に集合。
まずは団地商店街のアーケードを抜け、デーノタメ遺跡を横目に南小学校横の雑木林で開催されている「もりとこプレーパーク」へ。
もりとこプレーパークとは、子どもと大人が自然のなかで、自然の素材を使って自由に遊ぶ空間をつくっているあそび場です。
お伺いしたお昼前の時間には、4歳くらいの小さな幼児から小学生高学年、大人まで20人弱の参加者が集っていました。
特に決められた遊びやワークショップはなく、焚火で焼き芋を焼いたり、楽器を弾いたり、木の枝と毛糸を使ってオブジェをつくったり、絵具と落ち葉でお料理をつくったり、自由です。各々が好きな場所で好きなことをしている、のびのびとした空間でした。
もりとこプレーパークのあとは、団地に戻る道すがらハワイアン雑貨店の「Hisecret(ハイシークレット)」さんへ。カラフルな外国車が並ぶ店先。気になっている方も多いのではないでしょうか。フィールドワークに参加したメンバーも、ずっと気になっていたという人が多いものの、店内に入ったことがある人はいません。今回は思い切って、みんなで入店してみることに。
店内には所せましとハワイアン雑貨が並んでいました!
アロハシャツからレイなど、いかにもハワイアンなものもあれば、車やバイクのカスタムアイテムや、キーホルダー、ステッカー、ハワイにまつわる飲み物も置いてありました。お店の商品の多くは、オーナーさんが直接輸入して仕入れているそうです。店先の様子とはまた違った、想像以上にハワイアン雑貨な店内でした。
さて、団地に戻る前にもう一軒寄り道を。
Hisecretさんのはす向かい、「寿し徳川」さんに立ち寄ります。北本団地住民にとっては馴染みのお寿司屋さんで、年配のご夫婦で営業されています。お店に入ると女将さんが注文をとり、奥の台所で大将がお寿司を握ります。せっかくなのでお昼ご飯に、握り・巻きずし・いなりずしが少しずつ入った「詰め合わせ」を注文することに。
注文から5分くらい、あっという間に握ってくれました。安くて早くて美味しい。執筆者おすすめの店の一つです!
団地に戻って商店街内のお店の紹介を。
ハンドメイド作家さんが集まる「まちの工作室てと」、陶芸もできる植物屋さん「〇×▢(エンバイボックス)」の店内を見学。そのほか、商店街内のダンススタジオや弁当屋さんなどを巡りました。
最後は団地商店街のジャズ喫茶中庭に戻って一服。お茶を飲みながら、今日のフィールドワークを振り返ります。
身近にあるし、ずっと気になっていつつも、入ったことがない場所を巡った今回の団地ツアー。気になっていたけど入ったことが無かった場所に入れたのが良かった、今後は通ってみたい!といった感想も聞かれました。その一方で身近で常にオープンな場所であることが逆に行くハードルが高くなることや、自由に振舞っていいと言われることがかえって戸惑ってしまうことなども話題にあがりました。
また老舗の個人店などは広報ツールも少なく、知るきっかけが少ない、との指摘も。
ローカルな場所やマニアックな店舗は、実際に行ってみないとわからない面白さがあるものです。その一方でより多くの人にその面白さを伝える努力も必要。
広報の大切さ/難しさを実感したフィールドワークでした。