きたもとスコープ
スコープ( SCOPE)とは 光学機器の名称で望遠鏡(テレスコープ)、顕微鏡(マイクロスコープ)、潜望鏡(ペリスコープ)、などの種類があります 。
今年度のきたもとスコープでは、「みどりと広報部」に参加する人々へのインタビュー記事を連載します。同じ北本に集っていても、人が違えばみえている 景色 も違うはず。記事を通してその人の視点からきたもとの暮らしをのぞき見る。そんな 連載 です。
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今回は北本市在住の栁井さんにお話を伺いました。
もともと写真に興味があったと話す栁井さん。みどりと広報部に参加したきっかけや、ものづくりの楽しさに出会い直していること、最近の関心などについてお話を伺いました。
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―はじめに、みどりと広報部に参加したきっかけを教えて下さい。
もともと写真を撮っていたので、自分が撮った写真を使って北本市のために何か動いてみたいなっていう気持ちがありました。そのきっかけとして、みどりと広報部はちょうどいいかなと思ったし、今までそういう活動をしたことがなかったので、お役に立てれば…という感じで参加しました。
―北本のことを発信してみたいな、と思っていたということですか?
そうですね、もともと子供や奥さんが&green marketに出店したり、まちびらき文化祭に参加したりしていたんです。自分も活動を手伝いたい、一緒にやってみたいなっていう気持ちがありましたが、仕事の休みが不規則で、いつも土日が空いているというわけでもないので、活動に参加することに二の足踏んでいたところがあったんですよ。でも、参加できる日だけでも大丈夫ですよって声をかけてもらって、いろいろ思うところもあったので、とりあえずやってみようかなと。
―栁井さんは2023年度から参加されていて今年度は2期目の参加となっていますが、1年ほど活動してみていかがですか?
そうですね。 まだ記事を数多くアップできていないんですけど、はじめは倒壊してしまったエドヒガンザクラのことを調べて記事を書きました。市役所の文化財保護課の担当の方にお話を伺いに行ったりして、自分で調べたこと以外にもいろいろな話を聞けて面白かったですね。
栁井さんが作成した記事:『エドヒガンザクラ 倒木から、新しい100年へ』
―たしかに、インタビューに行くと思いもよらない情報をゲットできますよね。今はどこか取材に行っていますか?
まだ取材には行けていないのですが、気になっていることはあります。子供公園の近くに放光寺っていう小さいお寺があって、そこにシダレザクラがあるんです。それが、福島の有名な桜の木(三春滝桜)の株分けらしいという話を聞いて。どういう経緯で分けていただいたのか、気になっているところですね。桜の時期も近いですしね。
栁井さんが作成した記事:まだまだある!北本の桜スポット
―かなり自然系のテーマですよね。息子さんは野鳥が好きなイメージがありますが、栁井さんご自身ももともと関心があったんですか?
全然。僕は子供のころから長く北本にいますけど、住んでいた場所が北本の東の果てなんですよ。なので自然観察公園もあまり行くことはなくて。息子が野鳥を好きになったので、一緒に自然観察公園に行くようになった感じですね。野鳥界隈ではすごい有名なんですよ、自然観察公園。
―へー!
僕も全然知らなくて。息子が行くようになって、一緒に付いて行くと、自然観察公園に来ている方と話をしたりするんですけど、県外から何時間もかけて来ましたみたいな方がいらっしゃったりして。逆に地元の人の方が知らないことも多いですよね。あそこではホタルも見られるんですけど、それを知らない地元の方も多かったですね。
―近場だからこそ逆に行かない場所、知らないことがあったりしますよね。栁井さんのご出身は北本なんですか?
生まれは熊谷です。すぐ北本に引っ越して、5歳ぐらいまでは団地に住んでいました。父親は北本出身なので、市内で戸建てを建てて、団地から引っ越して…という感じで、基本的にほぼ北本にいますね。
結婚してからしばらく上尾に住んでいた時期もありましたが、子どもが生まれて、北本に戻ってきました。それからは、市内をウロウロするようになったかなって思います。
―かなり長く北本に住まれているんですね。市内をまわるようになってから北本の印象は何か変わりましたか?
だいぶ新しいお店が増えたなと思いますね。あとは子育て支援の取り組みに目が向くようになりました。例えば0歳時オムツ無料(現在は廃止)だったり、子供図書館や児童館ができたりとか。小さい子供を連れていると、あまり遠出はしないので、ちょっと散歩がてら総合公園や自然観察公園、水辺プラザ公園に行ったりとか。子育てをはじめて、市内で過ごす時間が多くなったっていう感じがします。
―なるほど。ちなみに、今栁井さんが思う北本の面白いポイントなどあれば教えてください。
そうですね。新しいお店だけじゃなくて、マーケットもそうだし、プロジェクトっていうとちょっと大げさだけど、まちなかに動きがあるのがおもしろい所ですね。
いろんな思いを持ってる人が動いてるっていう感じはあるじゃないですか。暮らしの編集室や、社協の方がいろいろ活動しているじゃないですか。最近は北本市立図書館もSNSを始めて、情報が入ってくるようになりましたし。自然観察公園もあるし、野外活動センターもあるし、まちの中でいろいろな人たちが思いを持って動いている。僕自身もどこかへ足を運んでみると、新たに情報が入ってきて楽しめたり、こういうの探してた!みたいな発見があったりするんですよね。
―確かに。いろいろ動き出すと、思わぬ情報や発見に出会えますよね。そういう情報をみどりと広報部で発信できたらいいのかな。
そういう情報や新しい発見に出会う手助けみたいなものになればいいと思います。参加しているメンバーはみんなSNSのプロじゃない、一般市民なので。超市民目線で、生活の中で気になることを発信する。そうすると、同じように北本で生活している人に直結する情報になりえるかなと。市役所の広報とはまた別の役割というか、そういう方向性の役割ができそうだなって感じがしています。近所の気になっている場所や、気になってるけど入ったことないお店に取材に行ってみるとか、そういうのがいいんじゃないかなって。みんなそういう情報を探しているんじゃないかなと思います。