北本市では『北本暮らし体験プログラム』の参加者を募集しています。

プログラムでは、北本市にお試し移住をしてみたい人や、シェアスペースを活用してプチ創業をしてみたい人を募集し、体験プログラムにご参加いただく事で、北本でのお試し移住に係る宿泊費や、シェアスペースの利用料を補助する事業です。体験プログラムの種類は下記の5種類。

① 「市内シェアスペースでテレワークプラン」
② &greenmarketのお手伝い 「マーケットのある暮らし体験プラン」
③ 市内シェアスペースでお試し利用&ワンデイショップ 「北本でプチ創業プラン」
④ 農家や地域活動のお手伝い 「農ある暮らし体験プラン」
⑤ 北本の魅力発見ツアー参加やイベント・ワークショップ参加 「北本フィールドワークプラン」

『北本暮らし体験プログラム』の内容はこちらから

今回は⑤「北本フィールドワークプラン」に参加して下さった、明治大学生の皆さんのツアーの様子をレポートします。

2022年11月20日に、明治大学森永ゼミの皆さんが北本にお越し下さり、フィールドワークツアーが開催されました。森永ゼミの皆さんは、環境に関する内容を勉強されているという事で、北本の地形や湧水・自然環境や歴史について学ぶ、フィールドワークツアーを開催しました。

案内して下さるのは、北本の歴史や自然に造詣が深い、北本市市長公室の磯野さん。朝市役所に集合し、会議室にて北本の地形や歴史についての座学からスタート。

座学が終ると、現地フィールドワークのスタートです。まず向かったのは「みどりのトラスト保全第8号地」です。北本市にあるキャンプ場「サンアメニティキャンプフィールド」の隣にあり、湧水が作った谷の地形がそのまま残っている自然エリアです。県の保全地として、環境保全の活動が行われています。保全地内は遊歩道が整備されており、ツアーでは中へ進み湧き水のポイントを目指して進んでいきます。

磯野さんによりと、周辺は元々田んぼを行っており、湧水を活かした昔ながらの稲作が行われていたそうです。また、田んぼとして人の手が入ることにより、植物の多様性が生まれることもあるそうです。湧き水が出ているポイント「湧水点」は、トラスト地の奥深くにあります。北本市の公式動画にその様子が挙がっています。

大昔から変わらずに滾々と湧き出る湧水は、多種多様な動植物が生息するとても重要なポイントだそうです。磯野さんも、過去に大変貴重なゲンゴロウをこの場所で発見したことがあるそう。湧水ポイントの次は、周辺地域にまつわる民話などを聞きながら、近くの寺社仏閣などを歩いて巡っていきます。

次の目的地は、県営の自然公園である「北本自然観察公園」です。観察公園は、東京ドーム約7個分の面積に、貴重な動植物が暮らす生き物のための自然公園です。こちらも、谷津の地形が貴重な生態系を生み出しています。

午前のツアーも終わり、お昼は北本団地にあるジャズ喫茶「中庭」のランチを頂きました。

お昼の後は、団地近くにある縄文遺跡「デーノタメ遺跡」を巡ります。説明を受けながら、約5000年前の遺跡が眠る森に入っていく感覚は、何とも不思議な感覚です。北本の雑木林を保全している雑木林の会が中心となり、今年度からデーノタメ遺跡の森の保全活動もスタートしたそうです。

 

デーノタメ遺跡を後にすると、参加者の学生の多くは「きたもとお試し暮らし体験」として北本で宿泊体験を行いました。宿泊場所はサンアメニティキャンプフィールドのキャンプ場です。
宿泊後に、参加者の皆さんに感想を聞いてみると「東京からこんなに近くに驚くほど豊かな自然と歴史が眠っていると知らなかった」「田んぼの体験や北本の活動に今後参加してみたくなった」などの声が多く寄せられました。

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