きたもとスコープ

スコープ SCOPE。光学機器の名称。望遠鏡(テレスコープ)顕微鏡(マイクロスコープ)潜望鏡(ペリスコープ)銃の光学照準器などがある 。きたもとスコープでは「きたもとまちびらきプロジェクト」に参加する人々へのインタビューを連載します。同じ北本に集っていても、人が違えばみえている景色も違うはず。インタビューを通してその人の視点からきたもとの暮らしをのぞき見る。そんな連載です。

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記念すべきvol.1は北本市内に住む大学生、平本さんへのインタビューです。今興味を持っていることを軸に、大学で参加している「探検部」の活動や北本での活動についてお話を伺います。

―普段はどのような活動をされていますか?

平本:今自分の中で一番大きいのはやっぱり大学の探検部の活動ですね。「部」って言ってもうちの大学ではサークルなんですけど。その存在が大きいのと、またその探検とは別で、まちづくりとかにも興味に興味があったりします。観光学部っていうところに入っていたり、北本で行われている活動が影響しているのかもしれません。あとアートにも興味が出てきて 、美術館に行ったりとか自分でもものを作ったりすることもあります。

―いくつか軸がありますね。探検部、まちづくり、アートの三つ挙げてもらったと思うんですけど、それぞれのきっかけというか、興味のルーツみたいなものはあるんですか?

平本:探検部のルーツ、探究心なんて言っていいのか分かんないですけど、それは多分北本の自然観察公園あたりの森が育んだと思います。探検部と一口に言ってもレベルは様々で、うちの大学ではそんなに学術探検みたいなことはやれてないんですけど。でも自分の中で大切にしている感覚があって、例えば森の中を道歩いてて、なんか横に細い獣道みたいなのがあったらそれが単純に気になる気持ちというか。多くの人はそこに入ろうとすると「時間の無駄」とか「汚れる」とか言うと思うんですけど、探検部にいるとそこを「面白そうだね、行こうぜ」って言ってくれる仲間がいて。そういう人たちが集まるところなんで結構居心地がいいです。

―なるほど、それぞれの興味に対応したコミュニティを持っている感じなんですね。まちづくりに興味を持ったきっかけは何かあるんですか?

平本:それも北本になっちゃうのかな。昔からすごい漠然として何も知らないですけどサラリーマンになりたくないっていう、そういう気持ちがずっとあって。ただオフィスワークみたいなのじゃなくて、まちづくりはもっとアクティブに現地の人と関わったりとかいろんな表現を用いたりとかをしつつ生活できるのかなと思っているんですよね。なんも知らずに喋ってるので見当違いだったら恥ずかしいんですけど。そこですかね。地域の自然とか文化に携わりながら現地にも出つつみたいな。だから観光協会で働いている人たちの姿とかも結構羨ましいなーと思ってて。すごくやっぱ毎回やってるプロジェクトも、面白いなあ、いいな、と思いつつ見てますね。

―大学では観光学部を専攻しているんですよね。ということは大学入試ぐらいからまちづくり的なことに興味があったんですか?

平本:いやそれは全くなくて。もともと第一志望の大学があったんですけど、その時はもうその大学の勉強をずっとしてました。今行ってる大学のことは何も調べずに。母方の祖父母が鴻巣に住んでるんですけど、昔観光関係の業界で働いてたっていう話を聞いていました。なので観光に対して悪いイメージがないし、普通に楽しそうだからって理由で適当に書いて出して、そしたら第一志望落ちて今の大学に流れ着いたっていう。キャンパスにも受かってから初めて行きました。

―なるほど、偶然だったんですね。観光っていうと外側から人を呼び込む観光と、地域にあるものや人にフォーカスをあてる内向きの観光の2種類がある気がしてるんですけど、まちづくりに関心があるってことは、内向きの観光に興味がある?

平本:そうですね、今までの観光はマスツーリズムといって、団体でバーって行って消費して帰ってくるみたいなのはめちゃくちゃ嫌いというか。なんか表層だけさらってコンテンツを消費して、蹴散らして帰っていくネガティブな「観光」のイメージがすごい嫌いで。もっとその内側からじっくりあたたかいような、なんかそういう地域に対する向き合い方っていう意味での観光が好きというか。まあそれは結構まちづくりとかと関係してくるのかな。

―そんな気がしますね。話を聞いてると、生き物がベースにあるのかもしれないですけど、土地に愛着があると言うか、すごく興味を持って接しているのかなと思うのですが、北本っていう場所に対する特別な思いがあるんですかね?

平本:北本愛は同世代と比べたらすごく強いほうだと思ってるんですけど、でもそれはわりと最近芽生えたような気もしています。たぶん高校に行って、他地域の人と接して、北本っていうのをちょっと意識し始めて、で大学入ってからもっと深く、自然環境のレベルから意識するようになって。観光協会や暮らしの編集室の活動を知ったりして、さらに愛が深まったというか。だから子供のころからずっと大好きって言ってたようなわけではないと思います。今になって北本、みたいな。

インタビューは後編へ。後編は探検部の活動のことや、北本について感じていることなど。「平本さんの話」は続きます。